タイは人気観光地でもあり、旅行からこの国を好きになって、将来は住みたいという人も多く出ている。タイに住むには様々な選択肢がある。ビザや永住権を持たないなら、日本人は30日しか滞在できない。十分なお金を確保でき無い場合、タイで働くというのがタイ移住の最も現実的で早道な方法になる。
この記事ではそんなタイでの就職を考えている人に
▶ タイにおける日本人向け求人
▶ 仕事以外のタイ生活について
から
▶ タイへの就職活動、転職活動をおすすめできる人
まで詳しく述べていきたいと思う。
下記転職エージェントは海外勤務を前提とした求人も比較的多い。海外で働きたい人は早急な海外転職を考えていなくとも、事前に登録だけしておくのがおすすめである。
早いうちから登録しておけば良い求人が出てきたタイミングで、比較的採用されやすい条件で転職できる可能性もあるからだ。
タイでの求人を探している人は上記サイトで「希望勤務地」を「東南アジア」にして転職支援サービスへ申し込めば良い。
タイにおける日本人向け求人
タイでの就職を考えた場合、一番の問題は「日本人に対する求人が余っているかどうか」だろう。
以前テレビで放送された「ボンビーガール」では、日本の貧困女子がタイへ行って就職したら豪華な生活を送れるようになり、幸せになったといったというエピソードがあった。
しかし、そもそもタイで就職できなければ意味が無い。
確かに外国語ができず、コネも無く、キャリアの無いフリーター等でもタイで就職できる。しかし、条件の良く、広く門戸を開いている求人は競争率も高い。応募者の中で一番会社が欲しいと思った人材を採用するのが普通だ。したがって、差別化できなければ就職も容易ではないだろう。
テレビで紹介されていた貧困女子がどれぐらいの期間、就職活動をしたのかはわからない。タイミングはかなり重要であり、運が良かった可能性もあるだろう。
企業は外国人従業員のビザにかかる費用を負担する。スポンサーになる以上すぐに辞められたり、仕事ができない人では困る。キャリアの無い人が採用されている現状はある。しかし、日本できちんとしたキャリアを積んでいる人、もしくは新卒の大学生の方が採用はされやすいのは当たり前だ。
知り合いはタイでの就職を勝ち取るのに1年かかった。彼は日本で会社員を経験後、3ヶ月程度無職の期間があった。就職活動もタイ旅行しながらだったので苦痛ではなかったと言っている。しかし、能力やキャリアが無い人、空白期間の長い人はタイで就職したいという強い気持ちを持ち続けなければ、タイで職を得るのも難しい現状があると言える。
仕事を辞めてからタイでの就職活動を始めることはおすすめしない。働いている状態で転職エージェントへの登録だけは先に済ませ、仕事をしながら条件の良い求人、オファーを待ち、タイミングを見た上で就職する環境を作っておくべきだ。
タイにおける日本人の働き方
上の記事でも詳しく述べているように、タイを含めた海外で働きたい場合、
1.駐在員
2.現地採用
3.投資・起業
といった3パターンがある。タイで就職するなら「駐在員」や「現地採用」といった形が選択肢になるだろう。
給与や待遇で理想的なのは「駐在員」として働く形である。基本的に現地給与以外にも駐在手当等がつき、日本以上にリッチな生活を送れる。新卒の学生や実務経験者による転職であれば、専門性を生かしながら駐在員にもなれる。転職・就職エージェントに相談してみることから始めてみても良いだろう。もちろん、キャリアや専門性を生かした転職・就職なら、現地採用でも待遇が良いことはある。
ちなみに、駐在員の場合、基本的には日本への帰国を前提としている。将来的に日本へ戻るつもりであれば問題ない。しかし、そのままタイで働きたいなら駐在員としての立場を捨て、職場を変える必要性が出てくるだろう。
未経験者可の仕事
タイは中国プラスワンの1つと呼ばれ、中国で事業を拡大してきた製造業が多く集まっている。日系の会社なら自動車関連企業も多い。これら業界の技術職に就いてるなら、現地企業への転職も考えるべきだ。しかし、こうした業界での実務経験が無く、専門性や語学力もない場合、新卒ぐらいしか枠がない。
たしかに、転職で生かせる技能・能力、キャリアの「無い」人向けの仕事もタイにはある。現地日本人を相手にする仕事や日本でできる仕事をタイでやっている企業も多い。後者としては、コールセンターなど、オペレーター業務だけを行っている企業などがある。
日本で営業する企業が業務をタイで行う理由は
1.経費を抑えられる
2.離職者が減る。
といった利点があるからだ。
経費を抑えられる理由は、オフィスの賃貸料が安く、社会保険料の支払いを含む給与等の人件費を日本以下にもできるからだ。
業務がメールや電話のやり取りだけならばわざわざ日本にオフィスを構える必要はない。たとえば、ネットショップの場合も受注発注を管理する事務所と在庫を抱える倉庫を分けて営業している所は多い。その場合、受注発注を管理する事務所を海外に置き、倉庫を日本に置けば、コストを抑えて営業できる。
タイ以外のマレーシアやフィリピンでもこうした業務を目的として会社が設立されている。ちなみに、タイで法人を設立した場合は、外国人1人につき4人のタイ人を雇わなければならないという法律がある。
人件費はタイ人を積極的に採用すれば安く済む。しかし、タイでは外国人の国籍毎に最低給与が決まっており、日本人はアメリカ、カナダと並んで最高額の6万バーツ(約18.5万円)以上となっている。この額は日本の地方よりも下手をすれば高額になるだろう。それでもタイで日本人向けの求人を出す理由は圧倒的に離職者が少なくなる上、人材を集めるコストが安いという利点があるからだ。日本ではお金をかけて採用し育てた人材がすぐに辞めてしまうことも多いだろう。求人を出すのも、定着させるにもコストがかかる。
タイでは18.5万円もあれば充実した生活が可能だ。くわえて、タイに居たい外国人は就職し、就労ビザを取得しなければ長期滞在ができない。こうした理由から、求人にかかるコストが日本よりも安く済むのだ。
タイにおける「ブラック企業」の存在
ビザなど問題で仕事を辞めづらいタイでも、日本と同様に、当然ブラック企業は存在している。むしろ、転職しづらい環境にあるため、日本よりも生じやすいと言える。くわえて、日本でいうところの労働基準法は無いと思った方が良いだろう。
1.日本人をビザ無し、最低給与(月6万バーツ、約18.5万円)以下で働かせている
2.残業代の支払は無し
は法律で禁止されていても、守っていない会社はある。たしかに、業種によっては最低給与以下での就労が認められている。しかし、最低給与以下での就労が認められていない業界でも、日本人を働かせている職場はある。現地の行政はもちろん、人材派遣会社にこれらの状況を伝えても対処はしてくれない。
法律違反なれば不法就労にもなるので将来的に強制送還だったり、タイへの入国自体でできなくなってしまうリスクもあるだろう。
ま然のことながら上司のパワハラだったり、残業の問題等がタイに行けば無くなるとは言えない。タイにも存在するテレフォンアポインターの仕事では当然クレームの処理をしなければならない。日本でもテレフォンアポインターの仕事は合う合わないがある。タイへ行ってもこの点は当然変わらないだろう。
会社が合わなかった場合も辞めれば解決する。しかし、内定を得るまで苦労した人は辞めづらいはずだ。日本のブラックな環境から逃げてタイで就職する人も、こうした会社に再び当たるリスクは考えておかなければならない。
仕事以外のタイ生活について
海外での生活が合わなくて日本へ帰国する人は多い。言葉が通じない環境ではトラブルが起こった場合、特に面倒になる。言葉がしゃべれない、生活の上でもサポートも無い状態では、当然住みにくさを感じるだろう。
ただ、仕事以外の環境については事前に合う合わないの体験ができる。タイで本格的に就職活動をする前に「プチ移住」という形で数ヶ月程度住んでみるのも良いだろう。長期間でなければこうした滞在も難しく無い。もちろん、学生ビザという形で留学する方法もありだ。
タイでの就労を含む、タイ移住の方法をまとめて全て知りたい人は下記記事を参考に。

タイへの就職活動、転職活動をおすすめできる人
タイでの就労で、技術や語学などの専門性を生かせるなら、当然就職や転職も積極的に考えて良いだろう。
大学生からの新卒採用でタイへの就職を考えるなら、駐在員という形で働くことを第一に考えるべきだ。
新卒のプラチナチケットを使い日本で就職した人がタイの企業へ転職する場合、待遇が悪くなるリスクを考えなければならない。上手く転職できなければ、キャリアが途切れてしまう。その辺のリスクも考慮した上でタイ就職を考えなければならない。
キャリアに対して明確なメリットがあったり、専門性を生かせるようなキャリアの「無い」人、フリーターなどは日本で職を捨ててもすぐにポジションを回復できるので挑戦自体にリスクもない。こういった人はボンビーガールでも紹介されていたように、日本で貧困生活を送っていても、タイに行けば貧困とは無縁の豪華な生活を実現できるかもしれない。
ちなみに、豪勢な暮らしを望むなら男性よりも女性の方がタイは向いている。なぜなら、タイは夜遊びの誘惑も多く、日本で生活している時よりも出費が多くなってしまったという人が男性に多いからだ。特にバンコクではそうである。夜遊び代も日本よりは安い。ただ、コントロールできなければ当然のことながらどんどん増えていってしまう。この辺の支出を予測するためにもプチ移住は事前に行った方が良いだろう。
女性はタイ人も日本人も寄って来るため、「性格が悪くなった」と言われるぐらいプライベートも恵まれている。マッサージやエステなども安く、日本では高くてできなかったセレブのような生活も送れるかもしれない。
生活の変化はやはり大きなストレスを生むし、安易にタイ移住を薦めたいとは思わない。しかし、現状に恵まれていない人でリスクを持たない人ならば、タイに限らず海外でキャリアを積んでいくことにマイナスも無いだろう。根気よく求職活動ができるフリーターなどは一度挑戦してみてはいかがだろうか?
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下記転職エージェントは海外勤務を前提とした求人も比較的多い。海外で働きたい人は早急な海外転職を考えていなくとも、事前に登録だけしておくのがおすすめである。
給料や職種等で希望に合う求人は、長期で登録しておいた方がより良いものを見つけられるだろう。
タイでの求人を探している人は上記サイトで「希望勤務地」を下にある「東南アジア」にして転職支援サービスへ申し込めば良い。