ドンムアン空港からバンコク市内の中心部までは20km程度の距離がある。
ドンムアン空港からバンコク市内へ出る方法としては
1.タクシー
2.エアポートバス
がおすすめである。この2つが移動時間と利便性の点から他の移動手段よりコストパフォーマンスも良くなるからだ。
タクシーは深夜などエアポートバスが運行していない時間やホテルなど目的地までピンポイントで移動したい人におすすめである。人や荷物が通常のタクシーでは運べないぐらい多い場合はVIPバン(ミニバス)の予約も検討してみよう。
BTS(バンコクスカイトレイン)沿線まで行くならエアポートバスが値段も安く便利である。
2021年現在、ドンムアン空港にはスワンナプーム国際空港から出ているエアポートレールリンクのような電車は無く、
3.ローカル鉄道
しか通っていない。
ローカル鉄道は現地タイ人向けの移動手段であり、旅行客用に車内も広々と作られているわけではない。ただ、移動距離に対する料金ではもっとも安くできる。
この記事ではドンムアン空港からバンコク市内への移動手段として
▶ ドンムアン空港における「タクシー」の最適な利用方法
▶ ドンムアン空港から出る「バス」の使い方
▶ ドンムアン空港から「鉄道」でバンコク市内へ行く方法
にくわえて、現地到着後、まずホテルで休憩したい人向けに
▶ ドンムアン空港近くのおすすめホテル
についても紹介していきたいと思う。
ドンムアン空港における「タクシー」の最適な利用方法
下記でも紹介するように、エアポートバスは30バーツもしくが50バーツでバンコク市内へと出れる。BTS沿線へ「安く」向かうなら、エアポートバスがおすすめである。ただ、エアポートバスは朝7時から夜24時の間でしか運行していない。この時間にバンコク市内へ出たいならタクシーが無難になる。
また、タクシーであればホテル等の目的地まで直接向かえ、駅から歩く必要もない。便利な上に時間の節約もできる。大きな荷物を持っている場合も、タクシーなら移動での労力を抑えられるだろう。
目的地によるものの日本円で片道1500円程度なので、グループでの旅行だったり、個人でもそのぐらいの出費は気にならないという人は迷わずタクシーを利用すべきだ。
下記ではドンムアン空港からタクシーを利用したい人に向け
1.ドンムアン空港のタクシー乗り場の場所と乗り方
2.ドンムアン空港からタクシーへ乗る際の注意点
3.ドンムアン空港からより安くタクシーに乗る裏ワザ
4.人や荷物が多い場合に使える貸切チャーター車
の順に紹介していく。
1.ドンムアン空港のタクシー乗り場の場所と乗り方
日本からドンムアン空港に到着した場合、入国審査、荷物受取所を通り、国際線ターミナル到着ロビーに出る。
到着ロビーに出ると、上記写真のような看板が上に飛び込んでくる。写真看板にもあるように、タクシー乗り場は8番出口(Exit 8)にある。したがって、国際線ターミナル到着ロビーを出たら、8番出口方面の左へと進んでいく。ドンムアン空港国際線ターミナルの端、国内線ターミナル側である。
ちなみに、チェンマイやプーケットなど、タイ「国内」からドンムアン空港へ来た場合は国内線ターミナルに到着する。国内線ターミナルにもタクシー乗り場がある。国内線ターミナルから国際線ターミナルは徒歩移動でき、国際線ターミナルのタクシー乗り場は国内線ターミナル側にあるため、どちらを利用しても良いかと思う。
ドンムアン空港国内線ターミナルからタクシーに乗りたい人は下記記事を参考に。

タクシー乗り場ではスタッフが発券機にて、番号が書かれた紙を発券してくれる。前の客が順番待ちをしているので、シーズン中だとタクシーに乗るまでは10、20分待つことが多い。自分の番号がアナウンスされたらスタッフのいるカウンターへ向かう。
カウンター近くにはタクシー運転手が待っており、ここで行き先を伝える。大体のエリア(スクンビット、シーロムなど)や最寄りの駅名(BTS、地下鉄)を伝えた後、ホテルなどの目的地を地図などを使って説明する。
タクシー運転手は「スクンビット」や「シーロム」といったバンコクの有名な場所は知っている。しかし、細かな住所は頭に入っていない。地方から出てきたばかりのドライバーも多いからだ。したがって、目的地までの地名や住所が「タイ語」で書かれた紙、地図のコピーを渡すとスムーズである。もちろん、スマホなどで場所の説明はできる。ただ、高齢のドライバーだと、目が悪いためスマホ画面は嫌がる。コミュニケーションに自信がない人は、タイ語で住所の書かれた紙と印刷した地図(Google Mapを印刷したものなど)をタクシーへ乗る前に用意しておこう。
行き先を伝えると注意点やメーター料金に加えて、空港使用料の50バーツがかかる旨が英語、タイ語で書かれた紙を渡される。
タクシーに乗ってから、バンコク市内までの所要時間は1時間程度になる。朝と夕方の時間帯やイベント時などのラッシュ時には2時間程度かかることもあるので注意しよう。
2.ドンムアン空港からタクシーへ乗る際の注意点
空港からタクシーに乗る際の注意点としては
1.タクシーのメーター料金は35バーツでスタート(2020年現在。それよりも高い額が表示されていたら指摘すべき。)
2.空港使用料50バーツは追加で払わなければならない
3.高速道路(有料道路)を利用した場合、高速代は乗客が負担する
4.深夜、女性1人での利用は避ける
以上の4つがある。
バンコク市内のスクンビット、シーロム界隈まではメーター料金250バーツ程度で行ける。しかし、高速を使用した場合はメーター料金、空港使用料50バーツに加えて、高速代が加算される。
タクシー料金=メーター料金+空港使用料(50バーツ)+高速道路代
スクンビットエリア(アソーク、ナナなど)へタクシーで行く場合、渋滞に巻き込まれなければ、メーターで250バーツ程度。これに空港使用料50バーツ、高速代で75バーツぐらいが加わる。全て込みで合計400バーツ程度が目安となる。
空港使用料について、これを知らない旅行者はこの料金でもめることが多かった。しかし、これは正当な料金である。したがって、メーター料金にプラスしてきちんと支払おう(空港使用料50バーツを支払いたくない人は下記で紹介する裏ワザを参考に)。
タクシー運転手はスピードを出せる上に、料金を客に支払ってもらえるため、高速道路(有料道路)を利用したがる。高速代は利用ルートによるものの1、2回請求される。1回で25バーツから70バーツぐらい取られる。
高速道路の利用料レシート。高速で料金を払うたびに領収書もドライバーからもらえる。
高速道路を利用しない道路でバンコク市内へ移動しても、通勤ラッシュやイベント時でもなければ到着時間はそこまで変わらない。したがって、特に急いでなければ「高速道路は利用しない」などの意思表示をした方が良いだろう。通常は「ノーハイウェイ(No highway)」などでも通じる。
また、タイで女性1人でのタクシー利用は推奨できない。くわえて、深夜、言葉の話せないタイ旅行初心者はトラブル発生時にも相手側が有利なように言いくるめられてしまう。土地勘がなければどこへ連れて行かれるかわからず、不安に感じる人もいるだろう。
アプリ上でドライバーの情報が残るため、犯罪防止の点でもグラブ(Grab)はタクシーよりマシである。

ただし、一部の車両は空港内のタクシー乗り場へ入ってこれなかったり、乗るまでに移動が必要になるため、こちらも空港での利用に慣れてる人向けサービスとなる。
女性1人もしくはタイ旅行初心者の場合、知り合いに迎えに来てもらうか、明るくなるまで空港構内で待つか、7時頃に始発のエアポートバスで市内へと向かうのがおすすめである。
3.ドンムアン空港からより安くタクシーに乗る裏ワザ
上でも述べたように空港のタクシー乗り場からタクシーに乗車する場合、10分は待たなければならない。ドンムアン空港への到着便が重なると、客が多くなり、30分以上待つこともある。また、空港使用料として50バーツを追加で支払う必要性も出てくる。
こうした待ち時間や空港使用料を節約する手段として、空港のタクシー乗り場以外でタクシーを捕まえる方法がある。現地に住む人の多くはこの裏ワザを使っており、待ち時間、空港使用料無しで利用している。
ドンムアン空港においてタクシー乗り場以外からタクシーに乗る方法としては
・ドンムアン空港3階(出発階)で市内から到着したタクシーを捕まえる
・ドンムアン鉄道駅とドンムアン空港の間の道路
以上の2つがある。
ドンムアン空港3階(出発階)で市内から到着したタクシーを捕まえる
バンコクに到着し、荷物受取り所を過ぎると、ドンムアン空港1階の到着ロビーに出る。ここから3階まで上がると、ドンムアン空港出発階(Departure Floor)に出る。航空会社のチェックインカウンターがあるフロアだ。
1階から3階へエレベーターもしくはエスカレーターで向かう。奥にはタクシー待ちをしている客が見える。
ドンムアン空港3階、国際線出発ロビー。航空会社のチェックインカウンターが並ぶフロア。
この3階フロアから空港の外へと出ると、タクシーや各種車が到着するレーンがある。
ここで客を降ろしたタクシーに近づき「バンコク市内へ行きたい」と話せば喜んで乗せてくれる。タクシーも客待ちせずに、比較的長い距離を移動する空港から市内の客を捕まえられるからだ。
ただし、警備員に見つかると1階のタクシー乗り場から乗るように注意される場合もある。また、市内へ行く際にはメーターを使うこと、空港使用料の50バーツは支払わない旨は予め伝えておいた方が良いだろう。これらの条件を拒否するタクシーには乗らないようにしよう。
空港3階ならエレベーターでの移動もできるので、大きな荷物を持っている場合もそこまで負担にはならない。
空港3階で乗車する際、警備員に注意されるのが嫌ならドンムアン鉄道駅とドンムアン空港の間の道路で捕まえれば良いだろう。
ドンムアン鉄道駅とドンムアン空港の間の道路
ドンムアン空港周辺には公道や市街地もあるため、そこからも容易に流しのタクシーを捕まえられる。下記では空港構外で、一番近い場所での乗り方を紹介する。
日本からドンムアン空港に到着した場合、荷物受取所を通り、国際線ターミナル到着ロビーに出る。
到着ロビーに出たら「Railway Station」や「Amari Don Muang Hotel」の文字が書かれた看板を探す。ロビーを出て左側に大きな文字で視界に入ってくるので、すぐにわかるかと思う。
到着ロビーに出て左側に見えてくる「Amari」の文字。この中にあるエレベーターもしくは近くの階段で空港の2階まで向かう。
2階に出ると、「Amari Don Muang Hotel」や「Don Muang Railway Station」の文字が見えるかと思う。こちらの方向へまっすぐ進んでいく。
しばらくするとアマリ ドンムアン エアポート バンコク入口が見えてくる。ホテル入口右に、外へと出る扉がある。ドアの手前には「TRAIN STATION」「BUS STATION」の文字の他に「TAXI METER」の文字もある。この扉を開いて、ここから外へと出る。
細い階段を降りる。大きな荷物を持っている場合は少々降りづらいかと思う。
人が見えるとタクシーが減速してくれる。降りてくる人を待って、タクシーが下で停車していることもある。危険なのので柵の中からタクシーに近づき「メーター?」と聞いて、OKを出したタクシーへ乗ろう。メーターを拒否するタクシーは乗らない方が良い。乗らない素振りを見せれば、だいたい折れてOKを出してくれる。料金相場がわかっている人はメーターを利用せずに値段交渉しても良いだろう。
ここからの乗車も空港使用料の50バーツも支払う必要はない。請求されてもきちんと拒否しよう。
深夜や日によっては、減速してくれるタクシーが少なくなる。その場合、下へ降りてから数百メートル先にあるバス停近くまで行った方が良い。バス停近くには人も多く、タクシーを捕まえやすくなるからだ。
狭い階段を降り、少しの距離は歩き進まないといけないため、大きな荷物を持っている人は面倒かもしれない。ただ、ほぼ待つことなくタクシーに乗れる。また、ドンムアン空港3階から乗る時のように注意されない。荷物が少ない人が早くタクシーに乗るための手段としておすすめである。
4.人や荷物が多い場合に使える貸切チャーター車
4人以上もしくは多めの荷物を持ってドンムアン空港からバンコク市内への移動を考えている人は貸切チャーター車での移動がおすすめである。
ドンムアン空からエリア別の料金目安。これは空港使用料、高速料金等も含んだ料金である。10人乗りのバンでも1人あたり110バーツ~130バーツ程度になる。エリアによってはタクシーよりも安く行ける。
貸切チャーター車はタクシーと同様に24時間利用可能である。予約は下記ページから行える。
>>> ドンムアン空港からバンコク市内への貸切チャーター車予約ページ(Klook)
>>> ドンムアン空港からバンコク市内への貸切チャーター車予約ページ(KKday)
目的地や人数を入力する(Klookより)
ドンムアン空港から荷物無しで最大10人が乗れるプラン。予約の際には、人数に合う車を選択しよう(KKdayより)。現地タクシーが不安な人にも、こちらのサービスがおすすめだ。
定員3名のセダンから最大10人まで乗れるバンが用意されている。車のタイプ(大きさ)によって料金が変わる。予約の際には、人数や荷物量に合った車を選択しよう。事前に予約しておけば空港の旅行代理店で手配するよりも安い料金、10人乗り(荷物無しで最大10名)1180バーツ程度で利用できる。1人あたり118バーツである。
通常タクシーとのコミュニケーションで心配な場合も、事前に行き先を指定できるためおすすめだ。
KKdayのVIPバンでは、運転手の名前と車のナンバープレートを事前に連絡してくれる。また、誘導スタッフがドンムアン空港国際線ターミナル3番出口もしくは国内線ターミナル11番出口にて、予約者の名前が英語で書かれたKKdayのネームプレートを持って待機してくれている。
ドンムアン空港国際線ターミナル3番出口。国際線ターミナル3番出口を指定したらこのあたりで運転手を探す。KKdayのネームプレートを持っている人に電子バウチャー(予約表)を見せると、車を出口近くまで回してくれる。
スタッフが近くにおらず、手すりにKKdayのネームプレートが下げられているだけの場合もある。ここに予約者の名前があるか確認し、スタッフがいない場合は事前に教えてもらった連絡先へ連絡する。
貸切チャーター車はタクシーと同様に24時間運行している。ただし、ピックアップ時間は予約時に指定しなければならない。時間の変更も事前に行う必要がある。
飛行機の遅延があっても、1時間30分は待ってくれる。アプリではメッセージのやり取りができるため、ドライバーがどこにいるかわからないとき、飛行機が遅延する場合は事前に連絡できる。
KKdayは3日以前のキャンセル、Klookは24時間以前のキャンセルなら全額返金されるため、忘れないうちに予約だけは早めにしておいた方が良いだろう。
>>> ドンムアン空港からバンコク市内への貸切チャーター車予約ページ(Klook)
>>> ドンムアン空港からバンコク市内への貸切チャーター車予約ページ(KKday)
空港の予約ブースよりも上記ウェブサイトの方がドンムアン空港現地の旅行代理店ブースで予約するよりも当然料金は安い。事前予約の方が選択肢が増えるため、貸切チャーター車でも最安値での移動が可能になる。
貸切チャーター車はタイ旅行初心者だけでなく、移動料金を節約したい団体にもおすすめの移動手段だ。
ドンムアン空港から出る「バス」の使い方
ドンムアン空港から市内への移動で安さと利便性を重視するならエアポートバスもおすすめである。エアポートバスは現地のローカル路線バスとは違い、バンコク市内4つのエリアへほぼ直通で向かう。このエアポートバスに乗り、BTS(バンコク・スカイトレイン)、地下鉄の通る沿線まで行けば、広い範囲へとタクシーよりも安い価格で移動が可能だ。
下記ではドンムアン空港からバスを利用したい人に向け
1.ドンムアン空港からエアポートバスに乗る方法
2.ドンムアン空港からローカル路線バスでバンコク市内へ向かう方法
の順に紹介していく。
1.ドンムアン空港からエアポートバスに乗る方法
日本からドンムアン空港に到着した場合、荷物受取所を通り、国際線ターミナル到着ロビーに出る。
写真看板にもあるように、バス乗り場は6番出口(Exit 6)にある。したがって、国際線ターミナル到着ロビーを出たら、6番出口方面の左へと進んでいく。
A1からA4のバスは国際線ターミナル6番出口を出たら、次に国内線ターミナル12番出口付近に止まる。
タイの「国内」からドンムアン空港へ来た場合は国内線ターミナル(ターミナル2)へ到着する。国内線ターミナルの場合、12番出口付近にエアポートバスは停まる。
国内線ターミナルからエアポートバスへ乗車すると、すでに国際線ターミナルからの乗客を乗せている。時間帯によっては満席になっており座れない。市内まで30分から1時間、座って移動したい場合は国際線ターミナルからの乗車がおすすめである。国内線ターミナルから国際線ターミナルへは徒歩で移動できる。
エアポートバスはA1~A4まであり、それぞれ行先、運行頻度、価格が異なる。
運行時間 (運行頻度) | 運行ルート | 料金 | |
A1バス | 7時から24時 (10分に1本) | BTSモーチット駅(地下鉄チャトゥチャック駅)経由 モーチットバスターミナル行き | 30バーツ |
A2バス | 7時から23時 (30分に1本) | BTSモーチット駅(地下鉄チャトゥチャック駅)経由 ビクトリーモニュメント行き | 30バーツ |
A3バス | 7時から23時 (30分に1本) | 地下鉄シーロム駅前経由 ルンピニー公園行き | 50バーツ |
A4バス | 7時から23時 (30分に1本) | カオサン経由 サナームルアン行き | 50バーツ |
料金はバスが出発してから、車内で料金回収する人に支払う。現金での支払いのみとなるのでタイバーツを用意(日本円からタイバーツへ両替)しておかなければならない。タイバーツを持っているなら、バスがあれば直接乗り込めば良い。
A1バスは運行頻度も多いため、ドンムアン空港到着後はほとんど待たずに乗車できる。とりあえずBTS沿線まで行きたいならA1バスへ乗車すれば良いだろう。
A3、A4バスは6番出口ではなくドンムアン空港の4番、5番出口近くで停車していることも多い。また、下車する場所に注意しよう。経由地など、下車する乗客が少ない場所で降りるには、目的地へ着く前に運転手もしくは料金を回収するスタッフに伝えなければならない。降りる人がいなさそうなら、そのまま停車せずに進むからだ。
A1バス
運行頻度も高く、BTS沿線までほぼ直通で向かってくれるため、もっとも利用しやすいバス。時間にして大体20~40分程度でBTSモーチット駅前(地下鉄チャトゥチャック駅前)に着く。
A1バスは「A1 EXPRESS BUS DONMUEANG 30BAHT」等と書かれている。「MRT Lat Phrao、BTS Mochit」と書かれているバスもあるが、A1と書かれたバスであれば問題ない。心配であればバスの運転手に「モーチット?」と聞くなど、どこまで行くかどうか尋ねた上で乗車するのが良いだろう。
バスが出発してしばらく経つと、料金を回収する人が席を回って30バーツを集める。お金は事前に用意しておこう。
車内にいる料金を回収する人も多くの乗客がモーチットで降りることを知っている。したがって、モーチットへ到着すると「モーチット!モーチット!」と大声で知らせてくれる。
エアポートバスA1、A2の経由地BTSモーチット駅。左にあるのが地下鉄チャトゥチャック駅入口で中央奥に見えるのがBTSモーチット駅。ここからはBTS、地下鉄を使い、バンコク市内の広いエリアを移動できる。
バンコク中心部の路線図。BTSモーチット駅からアソーク駅までは乗り換え無しで11駅目(黄緑色のライン)、地下鉄チャトゥチャック駅から地下鉄スクンビット駅までは乗り換え無しで9駅目(青色のライン)になる。
BTSモーチット駅で大部分の乗客を降ろした後、オートーコー市場(チャトチャック市場近くのJJモール)、モーチットバスターミナル(モーチット2)へ向かう。
A2バス
A2バスもA1バスと同様にBTSモーチット駅を経由した後、BTSサパーンクワーイ駅(2番出入口)、BTSアーリー駅(4番出入口)を経由し、ビクトリーモニュメントへ向かう。料金は30バーツ。
ビクトリーモニュメント近くにもBTSビクトリーモニュメント駅がある。BTSビクトリーモニュメント駅はBTSモーチット駅よりスクンビットやシーロムといった繁華街にも近い。
バンコク中心部の路線図。アヌサワリー(=ビクトリーモニュメント、戦勝記念塔)からアソーク駅までは7駅、シーロムへはサイアムで乗り換えて5駅になる。
BTSでこれらのエリアへ向かうにも、運賃は安くなる。ビクトリーモニュメントまで行っても料金は30バーツだからだ。しかし、モーチットからビクトリーモニュメントへの道路は混んでいる時間帯も多く、バズはスムーズに進まない。早く向かいたいなら、モーチットで下車し、BTSに乗り換えた方が良いだろう。
A3バス
A3バスは6番出口から離れた場所に停車していることも多い。
A3バスも国際線ターミナルを出発後、国内線ターミナルを経由し、BTSラチャダムリ駅(2番出入口)、プラトゥーナム、ルンピニー公園へと向かう。料金は50バーツ。
A3バスは高速道路を使って市内へアクセスする。ラチャプラロップからシーロムまでは混むものの、プラトゥーナム、シーロムおよびファランポーンへのアクセスでA3バスを利用するのは悪くない。タクシーでも同じぐらいの時間はかかるからだ。
タニヤ通りやパッポンのあるシーロムや中華街のあるフアランポーンへ向かうなら、地下鉄シーロム駅近くのルンピニー公園前で下車しよう。シーロムへ到着する前に、運転手もしくは料金を回収する人にシーロム駅近くで降りる旨を伝えておこう。
地下鉄シーロム駅およびBTSサラデーン駅近く、ルンピニー公園前のA3バス停車場所。地下鉄シーロム駅、BTSサラディーン駅方面へ行きたい場合はここから信号を渡ってシーロム通り方面へ歩く。地下鉄シーロム駅は信号を渡ってすぐ、BTSサラディーン駅へは地下鉄シーロム駅から高架歩道を歩いて徒歩数分程度である。
この後、A3バスは反時計回りにルンピニー公園を回ってルンピニー警察署前まで向かう。
A4バス
A4バスも6番出口から離れた場所に停車していることが多い。
A4バスも国際線ターミナルを出発後、国内線ターミナルを経由し、デモクラシーモニュメント、バンランプー(カオサン通り)、サナームルアン(王宮前広場)へと向かう。料金は50バーツ。
カオサンは経由地になるものの、多くの乗客が降りるため、車内にいる料金を回収する人が「カオサン!カオサン!」と大声で知らせてくれる。乗客が少なく、知らせてくれるかどうか不安なら、到着する前に運転手もしくは料金を回収する人にカオサンで降りる旨を伝えよう。
カオサン通りは近くにBTSも地下鉄も無い。ドンムアン空港から安く向かいたいなら7~23時まで30分に1本出ているA4バスが非常におすすめである。A4バスは高速道路を使って市内へアクセスするため、カオサン通りまでもタクシーと同じぐらいの時間しかかからない。
ちなみに、バスはカオサン通りではなく、カオサン通りよりも北側にある通り近くに停車する。そこからカオサン通りまでは徒歩数分である。
2.ドンムアン空港からローカル路線バスでバンコク市内へ向かう方法
エアポートバスではなく、ローカルの路線バスの方が広く、バンコク市内を走っている。乗り換えしながらであれば、目的地の近くまで行ける。ただ、通常は遠回りし、途中頻繁に停車しながら進むため時間がかかる。また、大きな荷物を持っている場合はかなり移動も大変になる。路線バスはあくまでも現地タイ人が乗るバスであり、旅行者向けに作られたバスではない。車内も大型のスーツケースをスムーズに動かせるほど広くなく、バスがいつ来るかも決まっていない。
BTS沿線までなら、エアポートバスでも110円程度で市内へ行けるため、ローカルバスはある程度慣れていて、とことん節約したい人「以外」にはおすすめできない。
下記ではバンコク旅行の費用をとことん抑えたい人向けに、バンコク路線バスの乗り方を紹介する。
ローカル路線バスによるバンコク市内の移動方法
路線バスはドンムアン空港近くだと、空港西(北西)側の道路を通っている。空港外の道路へは上で紹介したタクシー乗り場へ行くルートと途中まで同じである。アマリ ドンムアン エアポート バンコク ホテルへ行く途中、西側道路へ出られる。
バンコクで路線バスを使う人には、transit bangkokというサイトが便利である。
今回は例としてドンムアン空港(Don Muang Airport)からBTSナナ駅までの行き方を紹介したいと思う。
上記サイトにアクセスし、I want to go fromには「Don Muang Airport」、Toには「Nana」と入力する。
検索(Find Transportation)をかけると下記のようなルートマップが表示される。
上記ルートマップにはバスの他にもBTSでのルートも表示されている。バスのみで目的地へと行きたい場合は一番上の「Bus Only」へチェックを入れ、バスのルートのみを表示する。
上記でも説明したように、空港の西側を通る道路へ出る。そして、ワットドンムアン(Wat Don Mueang)へ向かい504バスへ乗る。バス停には停車するバスの番号が書かれているので、504の番号があるかの確認もしよう。
504バスへ乗ったら、「Bigc Rajdamri」で降りる。「Bigc Rajdamri」からは2バスもしくは511バスへ乗り換え、「Soi Nana」で降りる。
「Soi Nana」からBTSナナ駅は目の前の距離である。
バスには運転手の他に料金回収を行う人がいる。降りたい場所を伝え、通り過ぎる前に知らせてくれるように頼んでおこう。最初は周辺の景色もわからないのが普通なので、停まる都度「ここはどこか?」と気になったら場所を尋ねるべきだ。もちろん、Google Mapsなどでも場所は確認はできる。
SIMカードを購入すれば比較的安定した速度でモバイルでのインターネットがタイの広い範囲で使える。ネット環境は常にあった方がいざというときも安心だろう。
ちなみに、日本ではAmazon、楽天などでタイのSIMカードを安く購入できる。
現地で買うのと料金的にほぼ差がない。バンコクの空港で買うのも面倒だったり、いざという時のためにインターネット環境を予め構築しておきたいなら日本で購入しておくべきだ。
料金はバスのカラーやルートにもよる。乗り換えを含めて10バーツから40バーツ程度になるだろう。
ローカルバスは目的地まで、必ずしも直線ルートで向かってくれるわけではないし、度々停車するので時間もかかる。もちろん、時間通りに来るわけではない。上の例だと「Bigc Rajdamri」で2バスもしくは511バスを待つことになる。いつバスが到着するかわからない状態で、乗り換え待ちをしなければならない。暑い中前を通るバスをチェックしつつ、長時間待つのは大変である。路線バス利用の際には、こういった点も覚悟の上で利用してほしい。
ドンムアン空港から「鉄道」でバンコク市内へ行く方法
鉄道ファランポーン駅(クルンテープ駅、バンコク駅とも呼ばれる)
ドンムアン空港の近くにはローカル鉄道も通っており、地下鉄ファランポーン駅に接続する鉄道ファランポーン駅(バンコク駅)まで行ける。値段は5バーツ(約18円)からと、この距離を移動するにはもっとも安く移動できる。
ドンムアン鉄道駅へは、ドンムアン空港到着ロビー出口近くに黄色い文字で「Railway Station」と書かれた看板があるのでそちらから向かう。上で紹介したタクシー乗り場へ行くルートと途中まで同じである。
Amari Don Muang HotelとDon Muang Railway Stationの看板を前にして進む。
途中窓の外にはドンムアン鉄道駅が見えて来る。
外を見ながら進めば鉄道駅へ降りて行く通路が見えて来る。鉄道、ローカルバスへの乗り場はこの扉を開けて進む。写真右に「Bus(バス)」と「Railway Station(鉄道駅)」の文字が書かれた案内がある。
空港との連絡通路からスロープを降りて進む。鉄道駅は途中から目に入る。ここからは迷うこと無く行けるかと思う。
ドンムアン空港からの鉄道。時刻表と料金
地下鉄ファランポーン駅(バンコク駅)行き鉄道の時刻はホームページからチェックできる。
>>> http://www.railway.co.th/WebDestination/#/SearchDestination/EN
ドロップダウンで出発駅(左)には「Don Muang(ドンムアン)」、到着駅(右)には「Bangkok」を選択し、右の「Check」を押す。上でも述べた通り、ヤワラートに近い地下鉄ファランポーン駅へと乗り換え可能な鉄道駅はバンコク駅とも言う。
2020年1月現在、ドンムアン空港からバンコク駅へは3時10分から22時16分まで電車が出ている。タイムテーブルは変更されるため、当日ご自身でもチェックしてほしい。
地下鉄ファランポーン駅に接続するバンコク駅まで、3時10分発のSpecial Expressは料金が321バーツになる。6時30分発の電車なら大人料金5バーツ(3等席、約18円)で行ける。
チケットは鉄道駅のホームの販売ブースで購入できる。
ドンムアン空港から鉄道駅のプラットフォームへ降りて、奥に見えるのがチケット販売ブース
タイのローカル鉄道について
5バーツの3等席だったり、庶民向けのクラスだと、旅行者や外国人はほとんどいない。乗る時間や場所にもよるが、区間によってはギュウギュウ詰めになる。
大きな荷物を持っている場合、地元客を押しのけて荷物置き場を確保する必要が出てくる。
客の空いている区間では、飲み物や食べ物の売り子も車内を通る。
車内はエアコンが付いていないので少々蒸し暑いし、大きな荷物の置く場所が少ない。大きな荷物を持っての移動だと体力的も疲れるはずだ。
労力を考えれば安くともコストパフォーマンスが良いとは言えないだろう。
ドンムアン空港近くのホテル
ドンムアン空港への到着が深夜だったり、長旅で疲れている人は空港と直結しているホテルに泊まるのがおすすめである。
値段はそこまで高くない。くわえて、到着ロビーから徒歩5分程度で向かえる。シャワーはもちろん、館内にはトレーニングルームもあるので、トランジットの間、体を動かしたい人にもおすすめである。
アマリ ドンムアン エアポート バンコク(Amari Don Muang Airport Bangkok)
アマリ ドンムアン エアポート バンコク ホテル(Amari Don Muang Airport Bangkok)は国際線ターミナルに隣接した建物で営業している。空港とホテルは連絡通話で繋がっているため、空港からの移動もしやすい。
ドンムアン空港との連絡通路を渡り、1階に降りた場所にあるホテル受付
ホテル廊下。5階建てのホテルで客室数は400を越える大型ホテルとなっている。
ホテル客室。ホテルは新しくてキレイである。ベッドもフカフカで寝やすく、2人なら十分な広さだった。
WiFiも無料で、動画がサクサク見れるぐらい速い。
また、ホテル内にはフィットネスジムもある。
このホテルは空港構内にあるホテルと違い値段もお手頃である。深夜バンコクに着いたり、トランジットでドンムアン空港を利用する際にも気軽に利用できるはずだ。
具体的な料金は下記リンク先でチェックインとチェックアウトの日付を入れるだけで確認できる。宿泊料金を比較するために予め見ておいた方が良いだろう。
>>> アマリ ドンムアン エアポート バンコク ホテル(格安ホテル予約サイト 最新料金)
>>> アマリ ドンムアン エアポート バンコク ホテル(Expedia 最新料金)
1人分の料金で2人まで予約できる。
長旅で深夜に到着した場合も空港に着いてすぐにベッドへ入れるのは嬉しいはずだ。無理して疲労を貯めるよりも、リラックスした状態で過ごした方が次の日以降もパフォーマンスを高められるだろう。
空港構内にもホテルはある。また、空港から徒歩10分以上の距離があっても良いなら、ゲストハウスや格安ホテルといった選択肢もある。
こうしたドンムアン空港周辺のおすすめホテルについて総合的に知りたい人は下記記事を参考に。

アマリ ドンムアン エアポート バンコク ホテルへの詳しい行き方も上記記事に記載している。
ドンムアン空港からバンコク市内へのアクセスまとめ
この記事で紹介したドンムアン空港からバンコク市内への移動手段をまとめると下記のようになる。
アクセス方法 | 運行時間 | 料金 |
タクシー | 24時間 | 250バーツ~ |
貸切チャーター車(Klook) | 24時間 | 250バーツ~ |
エアポートバス | ・7時から24時 ・10~30分に1本 | 30バーツもしくは50バーツ |
路線バス | ・4時から22時 | 10~40バーツ |
鉄道 | ・3時から22時 | 5バーツ~ |
ちなみに、いずれの交通手段を利用する場合でも、原則として現金(タイバーツ)払いになる。したがって、タイバーツを用意しておかなければならない。ドンムアン空港における日本円からタイバーツへの両替で損したくない人は下記記事を参考に。

ドンムアン空港はバンコクの郊外にあり、空港近くのエリアは良く言って下町、悪く言うとスラムのような雰囲気となっている。外国人旅行者からすると、空港周辺には楽しめるようなスポットがほぼない。
バンコクへ旅行に来た人はもちろん、トランジットとしてドンムアン空港を利用する人も、時間があるならバンコク市内へと出た方が良いだろう。ただし、乗り遅れることがないよう、移動時間は事前に頭へ入れておくべきだ。トランジットでドンムアン空港を利用する人は下記記事も必読になる。

最近はLCC、格安航空券など深夜に到着する便も増えている。深夜でもタクシーを利用すればバンコク市内へは1時間程度で行ける。空港へ深夜に到着する人は上記記事も参考にして計画の組み立てを行ってほしいと思う。
バンコク市内からドンムアン空港への帰り方は下記記事を参考に。

帰りに焦らないよう、バンコク市内からドンムアン空港への移動方法も予め目を通しておくべきだ。