ドンムアン空港の国内線ターミナル(ターミナル2)にもタクシー乗り場がある。ただ、国内線ターミナルに到着し、荷物受取所を通り到着ロビーに出た位置からは国際線ターミナルのタクシー乗り場の方が近くなっている。
ドンムアン空港のフロアマップ。国内線ターミナルに到着し、赤矢印の方向から到着ロビー出て南西方向(国際線ターミナルと逆方向)に進んで、国内線ターミナル構内から出た駐車場にタクシー乗り場がある。距離的には国際線ターミナルのタクシー乗り場(上図⑧)の方が近い。
国際線ターミナルに到着する場合はもちろん、国内線ターミナルに到着しても距離的には国際線ターミナルのタクシー乗り場が近い。国際線ターミナルからタクシーを乗る方法については下記記事を参考に。

ただ、国内線ターミナルのタクシー乗り場の方が国際線ターミナルよりも空いている。したがって、ほぼ待ち時間無しにタクシーへと乗れる。また、国内線ターミナル内にある空港ラウンジ(MIRACLE CO-WORKING SPACE)は国内線ターミナルのタクシー乗り場と同じ方向にある。ドンムアン空港に到着し、ラウンジで食事などをしてからタクシーに乗りたい人にはこちらのタクシー乗り場の方が近い。
この記事では
▶ ドンムアン空港国内線ターミナルにあるタクシー乗り場の場所と行き方
から
▶ ドンムアン空港での賢いタクシー利用方法
まで詳しく紹介していきたいと思う。
ドンムアン空港国内線ターミナルにあるタクシー乗り場の場所と行き方
国際線ターミナル(ターミナル1、T1)の3階外から見た国内線ターミナル(ターミナル2、T2)
ドンムアン空港には国際線ターミナルと国内線ターミナルがある。ドンムアン空港の国際線ターミナルと国内線ターミナルは隣接しており、徒歩で移動できる。
国際線ターミナルと国内線ターミナルの連絡通路。空港構内でも国際線ターミナルと国内線ターミナル間は移動できる。
東京やシンガポールなど、タイ国外からドンムアン空港へ来た場合は国際線ターミナルに到着し、タイ国内の都市、たとえば、プーケット、チェンマイからドンムアン空港へ来た場合は国内線ターミナルに到着する。
タイ国内の都市からドンムアン空港へ来た場合は入国審査もないため、荷物受取所を過ぎればドンムアン空港国内線ターミナルの1階到着ロビーに出る。
国内線ターミナルのタクシー乗り場へ行きたい場合、到着ロビーに出たら左側、国際線ターミナルとは「逆」方面へと進む。Exitの数字が上がる方向になる。
15番出口右にして更に前へと進む。タクシー乗り場の案内もある。
国内線ターミナル構内から外へ出る出口。タクシー乗り場への案内も外へと続いている。
国内線ターミナルから出て、駐車場方面へと進んでいく。正面がタクシー乗り場の待合室。
待合室に入る前に整理券を受け取る。
入口のスタッフがいれば、発券機で発券された整理券を渡してくれる
自分の番号がアナウンスされたらスタッフのいるカウンターへ向かう。
国内線ターミナルは到着便が重ならない限り、国際線ターミナルほど混んでいない。整理券を受け取ったら、すぐに乗車できるかと思う。番号が表示されたら、カウンターへと向かう。
カウンターのスタッフおよび担当のタクシー運転手に行き先を伝える。大体のエリア(スクンビット、シーロムなど)から最寄りの駅名(BTS、地下鉄)、ソイの番号(スクンビットソイ17など)を具体的に伝える。タクシー運転手は「スクンビット」や「シーロム」といったバンコクの有名なエリアは知っている。しかし、細かな住所は頭に入っていない。地方から出てきたばかりのドライバーも多いからだ。したがって、目的地までの地名や住所が「タイ語」で書かれた紙、地図のコピーを渡すとスムーズである。スマホなどで場所の説明は、高齢のドライバーだと目が悪いため嫌がる。コミュニケーションに自信がない人はタイ語で住所の書かれた紙と印刷した地図(Google Mapを印刷したものなど)を用意しておこう。
行き先を伝えると注意点やメーター料金に加えて、空港使用料の50バーツがかかる旨が英語、タイ語で書かれた紙を渡される。
タクシーに乗ってから、バンコク市内までの所要時間は1時間程度になる。朝と夕方の時間帯やイベント時などのラッシュ時には2時間程度かかることもあるので注意しよう。
ドンムアン空港からタクシーへ乗る際の注意点
空港のタクシー乗り場からタクシーに乗る際の注意点としては
1.タクシーのメーター料金は35バーツ(約120円)でスタート(2020年3月現在。それよりも高い額が表示されていたら指摘すべき。)
2.空港使用料50バーツ(約180円)
3.高速道路(有料道路)を利用した場合、高速代は乗客が負担
4.深夜、女性1人での利用は避ける
以上の4つがある。
バンコク市内のスクンビット、シーロム界隈まではメーター料金250バーツ(約850円)程度で行ける。しかし、高速を使用した場合はメーター料金、空港使用料50バーツに加えて、高速代が加算される。
タクシー料金=メーター料金+空港使用料(50バーツ)+高速道路代
スクンビットエリア(アソーク、ナナなど)へタクシーで行く場合、渋滞に巻き込まれなければ、メーターで250バーツ程度。これに空港使用料50バーツ、高速代で75バーツぐらいが加わる。全て込みで合計400バーツ(約1360円)程度となる。
空港使用料について、これを知らない旅行者はこの料金でもめることが多かった。しかし、これは正当な料金である。したがって、メーター料金にプラスしてきちんと支払おう。
タクシー運転手はスピードを出せる上に、料金を客に支払ってもらえるため、高速道路(有料道路)を利用したがる。高速代は目的地によるものの1、2回請求される。1回で25バーツから70バーツぐらい取られる。
高速道路の利用料レシート。高速で料金を払うたびに領収書ももらえる。
高速道路を利用しない道路でバンコク市内へ移動しても、通勤ラッシュやイベント時でもなければ到着時間はそこまで変わらない。したがって、特に急いでなければ「高速道路は利用しない」などの意思表示をした方が良いだろう。通常は「ノーハイウェイ(No highway)」などでも通じる。
また、タイで女性1人でのタクシー利用は推奨できない。また、特に深夜、言葉の話せないタイ旅行初心者はトラブル発生時にも相手側が有利なように言いくるめられてしまう。土地勘がなければどこへ連れて行かれるかわからず、不安に感じる人もいるだろう。
アプリ上でドライバーの情報が残るため、犯罪防止の点でもグラブ(Grab)はタクシーよりマシである。

ただし、一部の車両は空港内のタクシー乗り場へ入ってこれなかったり、乗るまでに移動が必要になる。
夜、女性1人もしくはタイ旅行初心者の場合、知り合いに迎えに来てもらうか、明るくなるまで空港構内で待った方が良いだろう。
ドンムアン空港での賢いタクシー利用方法
個人的に、ドンムアン空港の国内線ターミナルからタクシーに乗るときはチェンマイやプーケットなど、タイ国内の他の都市から到着したとき、国内線ターミナル4階のラウンジを利用したときである。入国審査・荷物検査前(ランドサイド)の国内線ターミナル4階フロアではプライオリティパスで利用できる「MIRACLE CO-WORKING SPACE」というラウンジが営業している。
航空券チケットの提示も求められないため、プライオリティパスを持っている人ならいつでも利用できる。ドンムアン空港へ到着し、食事を無料で済ませたい人にも使われている。
プライオリティパスの提示で2時間無料利用が可能である。カードを忘れた人を含むプライオリティパスを持っていない人は350バーツ(約1190円)がかかる。
MIRACLE CO-WORKING SPACEは国際線ターミナル側から離れた国内線ターミナルの奥にある。
写真中央右奥に見えるのがMIRACLE CO-WORKING SPACE
MIRACLE CO-WORKING SPACEは国内線ターミナルの国際線ターミナルと逆方向にあり、1階へ降りるとタクシー乗り場に近い場所となる。したがって、ラウンジを利用した後は国内線ターミナルのタクシー乗り場を利用した方が便利である。
ただし、これらの場合でもタクシー乗り場からタクシーに乗ることは個人的に少ない。ほとんど、3階出発階外に到着するタクシーを利用している。なぜなら、ここから乗車すると、空港使用料の50バーツが不要な上、移動も楽だからだ。また、大人数で移動する場合、荷物が多い場合は貸切チャーター車の利用も剣闘すべきだ。
下記では空港使用料の支払が不要な国内線ターミナル3階からのタクシー乗車、大人数、荷物が多い場合に安くなる貸切チャーター車について詳しく紹介する。
国内線ターミナル3階出発階外からのタクシー乗車
上でも述べたように空港のタクシー乗り場からタクシーに乗車する場合、国内線ターミナルからも少々距離がある。また、空港使用料として50バーツを追加で支払う必要性も出てくる。
こうした移動や空港使用料を節約する手段として、空港のタクシー乗り場以外でタクシーを捕まえる方法がある。現地に住む人の多くはこの裏ワザを知っており、空港使用料無しでタクシーを利用している。
ドンムアン空港においてタクシー乗り場以外からタクシーに乗る方法としては
①ドンムアン空港3階(出発階)で市内から到着したタクシーを捕まえる
②ドンムアン鉄道駅とドンムアン空港の間の道路
以上の2つがある。ドンムアン鉄道駅とドンムアン空港の間の道路は国内線ターミナルからは遠いため、今回は省略する。
ドンムアン空港3階(出発階)で市内から到着したタクシーを捕まえる
ドンムアン空港3階の出発階から空港の外へと出ると、タクシーや各種車が到着するレーンがある。
ここで客を降ろしたタクシーに近づき「バンコク市内へ行きたい」と話せば喜んで乗せてくれる。タクシーも客待ちせずに、比較的長い距離を移動する空港から市内の客を捕まえられるからだ。
ただし、市内へ行く際にはメーターを使うこと、空港使用料の50バーツは支払わない旨は予め伝えておいた方が良いだろう。メーター利用を拒否するタクシーには乗らないようにしよう。また、時間帯によっては国内線ターミナルに到着するタクシーよりも国際線ターミナルに到着するタクシーの方が多い。徒歩数分程度で移動できるため、国内線ターミナルの3階でタクシーを捕まえられなければ、国際線ターミナルまで移動すると良いだろう。
空港3階ならエレベーターでの移動もできるので、大きな荷物を持っている場合もそこまで負担にはならない。移動の点でも、タクシー乗り場から乗車するより楽である。
バンコク市内行きチャーター車の利用方法
4人以上もしくは多めの荷物を持ってドンムアン空港からバンコク市内への移動を考えている人は貸切チャーター車での移動がおすすめである。
ドンムアン空からエリア別の料金目安。これは空港使用料、高速料金等も含んだ料金である。10人乗りのバンでも1人あたり110バーツ~130バーツ程度になる。エリアによってはタクシーよりも安く行けるだろう。
貸切チャーター車はタクシーと同様に24時間利用可能である。予約は下記ページから行える。
>>> ドンムアン空港からバンコク市内への貸切チャーター車予約ページ(Klook)
>>> ドンムアン空港からバンコク市内への貸切チャーター車予約ページ(KKday)
※現在は新型コロナウイルスの影響でサービスを停止している日もあります。
目的地や人数を入力する(Klookより)
ドンムアン空港から荷物無しで最大10人が乗れるプラン。予約の際には、人数に合う車を選択しよう(KKdayより)。現地タクシーが不安な人にも、こちらのサービスがおすすめだ。
定員3名のセダンから最大10人まで乗れるバンが用意されている。車のタイプ(大きさ)によって料金が変わる。予約の際には、人数や荷物量に合った車を選択しよう。事前に予約しておけば空港の旅行代理店で手配するよりも安い料金、10人乗り(荷物無しで最大10名)1180バーツ程度で利用できる。1人あたり118バーツである。
通常タクシーとのコミュニケーションで心配な場合も、事前に行き先を指定できるためおすすめだ。
KKdayのVIPバンでは、運転手の名前と車のナンバープレートを事前に連絡してくれる。また、誘導スタッフがドンムアン空港国際線ターミナル3番出口もしくは国内線ターミナル11番出口にて、予約者の名前が英語で書かれたKKdayのネームプレートを持って待機してくれている。
ドンムアン空港国際線ターミナル3番出口。国際線ターミナル3番出口を指定したらこのあたりで運転手を探す。KKdayのネームプレートを持っている人に電子バウチャー(予約表)を見せると、車を出口近くまで回してくれる。
スタッフが近くにおらず、手すりにKKdayのネームプレートが下げられているだけの場合もある。ここに予約者の名前があるか確認し、スタッフがいない場合は事前に教えてもらった連絡先へ連絡する。
貸切チャーター車はタクシーと同様に24時間運行している。ただし、ピックアップ時間は予約時に指定しなければならない。時間の変更も事前に行う必要がある。
飛行機の遅延があっても、1時間30分は待ってくれる。アプリではメッセージのやり取りができるため、ドライバーがどこにいるかわからないとき、飛行機が遅延する場合は事前に連絡できる。
KKdayは3日以前のキャンセル、Klookは24時間以前のキャンセルなら全額返金されるため、忘れないうちに予約だけは早めにしておいた方が良いだろう。
>>> ドンムアン空港からバンコク市内への貸切チャーター車予約ページ(Klook)
>>> ドンムアン空港からバンコク市内への貸切チャーター車予約ページ(KKday)
※現在は新型コロナウイルスの影響でサービスを停止している日もあります。
空港の予約ブースよりも上記ウェブサイトの方がドンムアン空港現地の旅行代理店ブースで予約するよりも当然料金は安い。事前予約の方が選択肢が増えるため、貸切チャーター車でも最安値での移動が可能になる。
貸切チャーター車はタイ旅行初心者だけでなく、移動料金を節約したい団体におすすめの移動手段だ。
ドンムアン空港の国内線ターミナルだけなく、国際線ターミナルからバンコク市内、タクシー、チャーター車に限らない安い移動方法を知りたい人は下記記事を参考に。
