チェンマイ市内の移動手段を紹介します

チェンマイのソンテウとトゥクトゥクチェンマイの観光

 

チェンマイにはバンコクのBTS(バンコクスカイトレイン)や地下鉄(MRT)といった都市交通システムが無い。ただ、道路には数多くのトゥクトゥクソンテウが走っているため移動には不便しないだろう。トゥクトゥクは50バーツ(約180円)、ソンテウなら20バーツ(約70円)から利用できる。

 

チェンマイのトゥクトゥク
トゥクトゥクはオート3輪で後部が客席に改造された乗り物である

 

チェンマイのドイステープ行きソンテウ
ソンテウは荷台部分を客席に改造したピックアップトラック

 

市内を回るならRTCチェンマイスマートバスもおすすめだ。RTCチェンマイスマートバスはどこで乗って、どこで降りても一律30バーツ(約100円)である。

RTCチェンマイスマートバスは市内の移動だけでなく、空港と市内を結ぶ移動手段としても使いやすい。

チェンマイ空港から市内までの移動手段をわかりやすく紹介します
チェンマイ空港から市内への移動方法としては1.タクシー(旧市街までなら200バーツ程度)2.RTCチェンマイスマートバス(20バーツ)3.シャトルバス(40バーツから60バーツ)4.トゥクトゥク、ソンテウ(旧市街なら150バーツ程度)が主流...

 

市内でも普通車やワゴン車などのチャーター車で回る手段もある。チェンマイは流しのタクシーをほぼ捕まえられないため、旅行代理店やホテルなどに呼んでもらうのが普通である。少々値段は上がるものの、Grab Taxi(グラブタクシー)といった配車アプリも便利だ。

 

くわえて、バイクを運転できるならレンタルバイクもおすすめだ。バイクは市内の旅行代理店やホテル、ゲストハウスなどで1日100バーツ(約360円)から借りれる。1日に数回ソンテウやトゥクトゥクで移動するなら、レンタルバイクの方が安く済むだろう。ただし、国際免許証を持たないで警察に見つかると500バーツ(約1800円)の罰金を取られる。

バイクの他に自転車のレンタルもできる。

 

この記事ではチェンマイ旧市街を中心としたチェンマイ市内の移動手段として

▶ トゥクトゥク、ソンテウ、RTCチェンマイスマートバスの乗り方と料金
▶ タクシーやGrab、チャーターを利用する方法

から

▶ チェンマイでバイクや自転車をレンタルする前に知っておくべきこと

まで注意点も含めて紹介していきたいと思う。

 

この記事で出てくるチェンマイ市内の地名については下記地図も参考に。

チェンマイ観光地図
チェンマイの主要エリア

 

トゥクトゥクの乗り方と料金

トゥクトゥク

 

トゥクトゥクは原則として、市内のあらゆる場所へと最短ルートでアクセスできる。車が入れなかったり、進みづらい道へも入っていける。

トゥクトゥクはチェンマイ旧市街の寺院や遺跡、チャンクラン通り、ロイクロー通り、ニマンヘミン通りで停まっていたり、通りを走っている。近くを歩いて通ると、向こうから声をかけて来るトゥクトゥクの運転手もいるだろう。声をかけて来ないならこちらから近づいて、行き先を伝えてみよう。行き先を伝えたら値段交渉となる。相手は近場の移動でも100バーツから提示してくるかと思う。ニマンヘミン通りやロイクロー通りのトゥクトゥクだったり、夜遊びで女性を連れてる人、女性1人にはより強気の値段で交渉してくるはずだ。

現地の相場としては旧市街の端から端なら50バーツ程度になっている。チャンクラン通りからニマンヘミン通りまでも100バーツから150バーツ程度になる。他に数多くのトゥクトゥクがいるため、値段を下げてくれないトゥクトゥクからは離れる素振りを見せてみよう(もちろん、実際に離れても良い)。現地相場ぐらいまでの値下げならすぐに応じてくれる。ただし、こちら側があまりにも低い金額、たとえば相場から50バーツ(約180円)以上安い金額で失礼な態度を取れば運転手の気分を悪くしてしまう。100バーツでも360円程度である。トラブルを避けたいなら、相場よりあまりに高い金額でなければ、相手の言い値で乗車しても良いだろう。

 

ソンテウの乗り方と料金

ニマンヘミン通りを走るソンテウと停車しているソンテウ
ニマンヘミン通りを走るソンテウと停車しているソンテウ

 

チェンマイの中心部を回るソンテウは車体が赤色になる。市内の大通りなら頻繁に見かける。それ以外のソンテウにも乗車はできる。ただ、方向としては中心部から離れる形になっている。

手をあげたり、車に近づいて運転手に目的地を伝えたら「20バーツOK?」と声をかけてみよう。声をかけたソンテウが目的地と同じ方向(目的地を通るルート)に向かうなら20バーツでもOKしてくれるはずだ。

ただ、同じ方向のソンテウでも、すべてのソンテウがそのまま20バーツで乗せてくれるとは限らない。特に、乗車場所から離れたエリアなら、目的地のルートに乗っていても50バーツ程度は取られるかと思う。20バーツはあくまでも最初の提示価格になる。

また、ソンテウでの移動は途中で他の客を拾ったり、直線距離ではなく、ルート沿いに進む。したがって、目的地まで遠回りされたり、乗車を拒否されることも多々ある。

くわえて、道路を走っている流しのソンテウではなく、停車しているソンテウはチャーターになる。チャーターでは最低でも100バーツ程度は要求される。チャーターのソンテウは距離が遠くても、途中で乗客を乗せつつ100バーツ程度で行ってくれることが多い。

 

郊外へ向かうソンテウ

チェンマイ市内には赤のソンテウの他、旧市街から離れた郊外へ向かうソンテウが出ている。白、緑、黄色、青、オレンジの5つのソンテウはそれぞれ中心地から郊外へと向かっている。

また、赤色のソンテウでもドイステープ行きソンテウは50バーツからとなっている。荷台がいっぱいになったら出発するため、待ち時間がある。

 

ドイ・ステープ行きソンテウ乗り場
旧市街の北門・チャーンプアック門近くのドイステープ行きソンテウ乗り場。チャーンプアック門からドイステープの料金は片道50バーツ、往復で100バーツとなっている。ただし、長時間人数が揃わないと、1人あたりの負担を増やして出発する。

 

RTCチェンマイスマートバスの乗り方と料金

RTCチェンマイスマートバス

 

RTCチェンマイスマートバスは空港からニマンヘミン通り、旧市街周辺といった主要エリアを回る路線バスである。30バーツ(約100円)で旧市街とニマンヘミン通り、その周辺エリアへアクセスできる。

 

支払いはバンコクのBTSやコンビニで使える「ラビットカード」も使える。

RTCチェンマイスマートバスの支払機
ドライバーの横にあるラビットカード支払機器

 

バスが市内で運行している時間は6時~23時30分までになる。運行間隔は赤回りが20~30分に1本、黄色回りは30~45分に1本となっている(2020年1月現在)。

 

RTCチェンマイスマートバスの時刻表
チェンマイ空港の時刻表(rtccitybus.comより)

 

▶ 黄色のルート
1.チェンマイ空港(AIRPORT)
2.ウアライ通り(WUA LAI)
3.チェンマイ門(CHIANG MAI GATE)
4.ターペー門(THA PHAE GATE)
5.ユパラート・ウィッタヤライ校(YUPPARAJ)
6.チャンプアック門(CHANG PHUAK GATE)
7.ガート・スワン・ゲーオ(KAD SUAN KAEW)
8.ニマンヘミン通り(NIMMAN)
9.ワット・スワンドーク(SUAN DOK)
10.ノン・ブアク・ハット公園(NONG BUAK HARD PUBLIC PARK)
11.チェンマイ空港(AIRPORT)

 

▶ 赤色のルート
1.チェンマイ空港(AIRPORT)
2.ワッタノー(WATTANO)
3.ワット・スワンドーク(SUAN DOK)
4.ニマンヘミン通り(NIMMAN)
5.ガート・スワン・ゲーオ(KAD SUAN KAEW)
6.チャンプアック門(CHANG PHUAK GATE)
7.三王像広場(THREE KING MONUMENT)
8.ターペー門(THA PHAE GATE)
9.チェンマイ門(CHIANG MAI GATE)
10.セントラル・プラザ・エアポート(CENTRAL PLAZA AIRPORT)
11.チェンマイ空港(AIRPORT)

 

方向(順番)が決まっているため、目的地まで早い方のバスへ乗ろう。たとえば、ニマンヘミン通りからターペー門ならなら「赤色」のルートが早い。黄色のバスでは遠回りになってしまう。

 

バスの側面にも色とルートが記載されている。

RTCチェンマイスマートバス(赤色ルート)
赤色のバス。目的地を事前に把握してから乗るようにしよう。

 

降りるときは日本のバスと同じように、車内にある停車ボタンを押す。降りる場所を事前に伝えておけばドライバーが知らせてくれることもある。ただ、乗客が多い場合などは忘れてしまうドライバーもいるだろう。スマートフォンを用意し、バスに乗っている間はGoogle Maps等で現在地を把握しておくべきだ。

 

RTCチェンマイスマートバスの利用で便利なアプリ

RTCチェンマイスマートバスの利用で便利なアプリとしては「ViaBus」がある。

 

バス停の検索ならアプリでも調べられる。アプリでは「ViaBus」がおすすめである。

ViaBus - Transit Tracking & Navigation

ViaBus – Transit Tracking & Navigation

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ViaBusでは地図からタップして、市内のバス停を調べられる。

 

上記アプリは市内の移動だけでなく、空港ー市内間の移動でも便利だ。RTCチェンマイスマートの利用を考えているなら、予めダウンロードしておき、滞在ホテル最寄りのバス停留所を把握しておくと良いだろう。

 

タクシーやGrab、チャーターを利用する方法

チェンマイ市内の移動では普通乗用車のタクシーやグラブ、ワゴン車などで回る手段もある。ただし、チェンマイ市内は流しのタクシーがほとんど走っていない。したがって、通常のタクシーを利用するにもホテルのフロントに呼んでもらうか、旅行代理店での予約が必要になる。料金は200バーツからとなる。4人以上が乗れるミニバンタイプになると、値段も上乗せされる。

自分で呼ぶ方法としては東南アジアで普及しているGrab Taxi(グラブタクシー)といった配車サービスもある。ただ、チェンマイでのグラブは少々値段も上乗せされてしまい、トゥクトゥクだけでなく、通常のタクシーよりも高い。

 

車のチャーターについて

時間制で乗用車をチャーターする場合、その料金は

1.乗車人数(荷物の量、車のタイプ)
2.移動距離もしくは運転手の拘束時間

によるため一概には言えない。また、チャーターは料金相場もとくに決まっていない。ホテルや旅行代理店の中には、利益を上乗せしようと高い価格を提案してくるところも多い。

したがって、車をチャーターするならチェンマイ市内の店舗よりもネットの旅行代理店がおすすめである。ネットの旅行代理店は長時間のチャーターにも対応している。

>>> チェンマイで利用できるネット代理店のチャーター車

このネット旅行代理店なら、3人乗りから最大10人乗りのワゴン車までチャーターできる。チップといった煩わしさもない。出発時間を調整でき、3000円程度から10時間のチャーターができる。

明瞭価格で予約したいなら上記サイトからの予約で良いだろう。

 

チェンマイでバイクや自転車をレンタルする前に知っておくべきこと

チェンマイ市内はバイクや自転車をレンタルしての移動もできる。バイクは1日100バーツ(約360円)。自転車はホテルやゲストハウスによっては無料、旅行代理店でも50バーツ(約180円)程度から貸し出しをしている。

バイクや自転車を利用すれば1日数回ソンテウやトゥクトゥクで移動するよりも安くなる。

 

ベーシック ライン ホテル アット ロイクロ(Basic Line Hotel at Loikroh)
ロイクロー通りにあるゲストハウス「ベーシック ライン ホテル アット ロイクロ」ではバイクを1日100バーツで貸し出しをしている。

 

チェンマイ市内では1日150バーツのところが多い。ビッグスクーターでも1日400バーツ~。

チェンマイのレンタルバイク屋
ムーンムアンロードレーン6近く、ムンムアン通り沿いにあるレンタルバイク屋。1日150バーツ。

 

自転車は1日50バーツから100バーツ。

チェンマイのレンタル自転車
1日50バーツで自転車を貸し出している旅行代理店。自転車は無料で貸し出しをしているホテルやゲストハウスもある。

 

レンタルバイク、レンタル自転車屋は市内の至る所で営業している。ホテルやゲストハウス、旅行代理店で貸し出ししてるところもある。

返却やパスポートを渡すことを考えると、ホテルもしくはホテルの近くで借りた方が良いだろう。

 

バイクを利用する際に必要なもの

バイクを借りるにはパスポートが必要になる。しかも、貸し出している間はデポジットとしてパスポートをそのまま預けなければならない。パスポートはホテルのチェックインなどにも必要になるため、滞在先ホテル以外でバイクを借りるなら、ホテルへチェックインしてから借りるようにしよう。

パスポートの代わりに現金でのデポジットを認めている店も多い。現金を預ける場合は3000バーツ~になる。デポジットはなんの問題もなければそのまま返金されるお金である。タイ国内でも外国人はパスポートは常に所持していなければならないため、できれば現金を預ける形で借りた方が良いだろう。

 

また、外国人が電気自転車や小型を除くバイクを「合法的に」運転するには国際免許証を所持していなければならない。国際免許証は運転免許証があれば日本国内の運転免許試験場、運転免許更新センター、指定警察署で発行できる。実技等は求められず、2400円の手数料のみが必要になる。場所によっては即日30分での発行もしている。

国際免許証
国際免許証

 

ただし、タイで合法的にバイクを運転するなら国際免許証だけでは足りない。普通自動二輪免許を日本で取得し、そのハンコが押された状態の国際免許証を所持していなければならない。パスポート、国際免許証、自動二輪のハンコが無い状態で警察に見つかると500バーツの罰金を取られる。罰金はそのまま警察のお財布に入るため、チェンマイでも頻繁に検問が行われ、外国人が狙われている。

ちなみに、レンタルバイク屋ではパスポートさえ渡せば、国際免許証を所持していなくともバイク自体は貸してくれる。したがって、タイでは外国人の多くが無免許で運転している。

 

バイク、自転車を利用する際の注意点

旅行代理店によっては古くてメンテナンスがほとんどなされていないバイクも貸し出している。値段で決める前に、レンタルバイク屋で並んでいるバイクの古さやサイドミラーが付いてるかどうかはきちんと確認しよう。店側も古いバイクから貸し出そうとする。したがって、バイクはなるべく自分で選んで指定すべきだ。運転してから上手く加速しなかったり、夜にライトが付かなかないなどの不具合に気づいた場合もすぐに交換を申し出よう。

また、店によっては貸し出してるバイクにマニュアルが混ざったりしている。バイクには手の操作で完結する「オートマ」と手の他にもペダルでの操作が必要な「マニュアル」がある。マニュアルはオートマよりも安いので、値段で選びたくなるかと思う。しかし、マニュアルを普段から運転していない人の場合、とっさに操作ができないこともある。慣れてない人がバイクを借りる際には「auto」もしくは「automatic」と書かれたオートマを借りた方が良いだろう。

 

古さやメンテナンスの点では自転車も同じである。サイクリングのために自転車を借りた際には、坂の途中でブレーキが切れたこともあった。もともと切れたブレーキを素人が修理したような跡があった。自転車についても、やはり、見た目で新しくてキレイなものを選んだ方が良いだろう。

くわえて、チェンマイも年中常夏の気温である。普段、運動していない人が1日自転車で移動するのはかなり大変かと思う。体を動かしている人もこまめに水分を取るべきだ。

 

以上の注意点に加え、大前提として、タイでは交通事故が日本の比ではないぐらいに多い。特に、イベント時には飲酒運転なども平気で行われている。日本よりも事故に巻き込まれる確率は高いため、慎重に運転するのはもちろんのこと、事故が起こったときのために保険には必ず加入しておくようにしよう。保険に加入しないと、まともな治療を受けれないことも多い。

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チェンマイ市内の移動手段まとめ

この記事で紹介した移動手段をまとめると下記のようになる。

アクセス方法利用可能時間料金
トゥクトゥク24時間利用可能。ただし、夜になると繁華街以外はほとんど見ない50バーツ~
ソンテウ24時間利用可能。ただし、夜になると繁華街以外はほとんど見ない20バーツ~
RTCチェンマイスマートバス6時~23時30分30バーツ
タクシー、チャーター車24時間利用可能200バーツ~
(距離および拘束時間による)
バイクホテルもしくは旅行代理店の営業時間中に借りれる100バーツ~
自転車ホテルもしくは旅行代理店の営業時間中に借りれる0バーツ~
(無料で貸し出ししてるホテルやゲストハウスがある)

 

利便性と気軽さで言うなら、トゥクトゥクが便利である。ただし、値段交渉は面倒かもしれない。

料金を重視するなら、ソンテウやRTCチェンマイスマートバスが良いだろう。ただ、目的地まで遠回りになったり、時間がかかる。

普通乗用車のタクシーをチェンマイではほとんど見ない。普通乗用車のタクシーを利用したいなら、ホテルのフロントで呼んでもらうか、グラブといったサービスを利用しよう。

移動距離が長かったり、時間で車を利用したいならチャーターすべきだ。運転手と料金でもめることがないように、旅行代理店を通して予約するのがベターだ。安さで選ぶなら、店舗を持たないネット旅行代理店が良いだろう。

>>> チェンマイで利用できるネット代理店のチャーター車

バイクは事故のリスクと罰金のリスクを考えた上で利用をしてほしい。バイクと同様に、自転車でも事故には十分注意し、自転車は気温の上がる時間帯は避けた上で、無理せず利用すべきだ。

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