バックパッカーの聖地として有名な「カオサン通り」は、バンコク中心部を通るBTS(バンコク スカイトレイン)やMRT(地下鉄)駅から離れた位置にある。それでもBTSやMRTの最寄り駅からカオサン通りまで徒歩で向かうという人のために場所の説明すると、最寄り駅はMRTサムヨート(Sam Yot)駅になる。
サムヨートからカオサン通りまでの最短ルートは北へ1.9km、徒歩23分の距離になる。
サムヨート駅からカオサン通りまでのルート。右上の枠の記号(拡大地図を表示)をクリックして拡大で表示すると見やすくなる。
サムヨート駅からカオサンまで歩けない距離ではない。しかし、バンコクは年中日本で言う夏の気候になる。この暑さの中、徒歩で荷物を運びながら歩くのはしんどいだろう。また、BTSやMRTの利用は必ずしも料金的に安いわけではない。出発場所によってはチャオプラヤーボート(水上バス)やバスによる移動の方がトータルの料金的にも安くなる。
この記事ではカオサンへのアクセス方法として比較的「安い」
▶ チャオプラヤーボート(水上バス)
▶ バス
を使った移動手段を詳しく紹介するとともに、安さよりも「楽に」行く手段を優先する人に向け
▶ タクシー、トゥクトゥク、グラブ(Grab)
の賢い利用方法についても述べていきたいと思う。
スワンナプーム国際空港やドンムアン空港といった出発場所からカオサンへの移動手段をまとめて知りたい人は下記記事を参考に。


バンコクにある空港からはカオサンへの直通バスも出ているため、比較的安く楽にアクセスもできる。
チャオプラヤーボート(水上バス)によるカオサン通りへの行き方
チャオプラヤーボートはチャオプラヤー川で運航している水上バスである。景色も良いため観光客にも人気の移動手段である。
バンコク市内からカオサンへアクセスするルートとして、
1.BTSサパーンタクシン駅近くのCentral PIER(Sathorn)
2.MRTサナームチャイ駅近くのRajini(N7)
からチャオプラヤーボート(水上バス)で向かう手段がある。
チャオプラヤーボートにおけるカオサン通りの最寄り駅は「プラ アーティット(Phra Arthit)(N13)」になる。
BTSサパーンタクシン駅近くのCentral PIERからカオサン最寄りのPhra Arthit(N13)まではボートで25~40分。Phra Arthit(N13)からカオサン通りまでは徒歩10分程度になる。
下記ではチャオプラヤーボートの利用方法、BTSサパーンタクシン駅からカオサン通りへの移動方法についてくわしく紹介していきたいと思う。
チャオプラヤーボートの運行ルートと時刻表、料金、運行頻度
チャオプラヤーボートは通勤通学用の時間帯に特別運行する種類があったりと少々わかりにくい。まず覚えておくべきことは、
・カオサン通りまで行きたいならプラ アーティット(Phra Arthit)(N13)の駅で下船する
・プラ アーティット(N13)に停まる「チャオプラヤーエクスプレスボート(オレンジの旗)」、「チャオプラヤーツーリストボート(ブルーの旗)」に乗船する
・料金は15バーツもしくは40バーツ
以上の3点である。
BTSサパーンタクシン駅近くCENTRAL PIER(Sathorn:サトゥーン)駅からN13までは船の揚げている旗の色で料金は変わる。乗船時も旗の色で判断するようにしよう。色が合っていれば時間の指定はないので、何時の船に乗り込んで問題ない。逆に色があってないと、乗船を拒否されてしまう。
カオサン通りに行く場合はN13を通るオレンジもしくはブルーの旗の船が料金的にもおすすめである。片道を移動するだけなら、オレンジの方にすべきだ。なぜなら、オレンジのチャオプラヤーエクスプレスボートの方が料金が安いだけでなく、運行頻度が多いため、待ち時間も少ないからである。
オレンジの旗があるチャオプラヤーエクスプレスボート。6時~19時まで、5分から20分の頻度で運行している。料金は15バーツ(約50円)。
ブルーの旗があるチャオプラヤーツーリストボート。9時~20時30分まで30分ごとに運行している。料金は40バーツ(約130円)。ツーリストボートにはガイドが付いており、乗船中ガイドが英語で川沿いの観光スポットを紹介してくれる。また、N13のPhra Arthitまで停留する埠頭が少ないため、着くのも若干速い。
チャオプラヤーエクスプレスボートおよびチャオプラヤーツーリストボートの運行ルート、時刻表、料金、運行頻度をまとめると下記のようになる。
チャオプラヤーエクスプレスボート | チャオプラヤーツーリストボート | |
カラー | オレンジ | ブルー |
運行ルート | S3ーCENTRAL PIERーN30 | CENTRAL PIERーN13 |
料金 | 15バーツ | 40バーツ |
運行時間 | 6時~19時まで | 9時~20時30分まで |
運行頻度 | 10分から20分ごと | 30分ごと |
2020年3月現在の料金。料金は一度乗車するごとに、距離に関係なく取られる。ただ、チャオプラヤーツーリストボートには200バーツの1日乗船券がある。チャオプラヤー川沿いを1日に頻繁に乗り降りするならこちらの利用も検討すべきだ。
CENTRAL PIERがBTSサパーンタクシン駅近くの埠頭になる。その名の通り水上バスの中心駅(埠頭)になる。CENTRAL PIERから北方面のボートに乗船すると、次の駅がN1でN2、N3と数字が増えていく。N13がカオサン通りの最寄り駅になる。逆方向だとNの数字が減って行き、CENTRAL PIERよりも1つ南がS1、次にS2、S3となる。
チャオプラヤーボート中心部の埠頭マップ。南へはS1からS3まで、北はN1からN33まで駅がある。
下記ではBTSサパーンタクシン駅からカオサン通りへのチャオプラヤーボート、徒歩での行き方を紹介していく。
BTSサパーンタクシン駅からカオサン通りまで行く方法
CENTRAL PIERの水上バス乗り場はBTSサパーンタクシン駅の2番出口を出た場所にある。
チャオプラヤーボート「CENTRAL PIER(サトゥーン)駅」
上でも紹介したように、カオサン通りに行く場合はN13へ向かうオレンジもしくはブルーの旗の船が料金的にもおすすめである。片道を移動するだけなら、運行頻度も多いオレンジのチャオプラヤーエクスプレスボートにすべきだ。
ただ、CENTRAL PIER(サトゥーン)駅ではブルーのツーリストボートだけでなく、その他旅行会社が運営しているボートの勧誘がたくさんいる。
CENTRAL PIER入口近くで勧誘するスタッフ。こちらはガイドが付いたり、観光スポットを回ったりするため、料金的に高いプランになる。旅行会社が運営しているボートでも、チャオプラヤー川を観光しながら回りたい場合などはそちらを利用すれば良いと思う。
チャオプラヤーエクスプレスボートもしくはチャオプラヤーツーリストボートに乗船するなら、旅行会社の勧誘をすり抜けて、奥へと入っていく
突き当りにはチャオプラヤーツーリストボート(ブルー)のチケット売り場がある。
15バーツのチャオプラヤーエクスプレスボートのチケット売り場はツーリストボートのチケット売り場より少し手前にある。EXPRESS(エクスプレス)の文字、カラーで判断しよう。
チャオプラヤーエクスプレスボートのチケット売り場。「CHAO PHRAYA EXPRESS BOAT」「ORANGE FLAG」「15(バーツ)」の文字が目印になる。
チケットを購入したら、カラーごとの乗り場前で待機する。
チャオプラヤーエクスプレスボートを待つ人々。チャオプラヤーエクスプレスボートは5分~20分の頻度で運行している。チャオプラヤーツーリストボートは30分の頻度である。
いずれもCENTRAL PIERからN13まで所要時間は30分程度である。
チャオプラヤーツーリストボート。座席数が多く、ゆっくり景色を眺めながら移動できる。
ちなみに、チャオプラヤーエクスプレスボートおよびチャオプラヤーツーリストボートの座席下にはビート板と呼ばれ、水中で浮力が得られる板状の水泳用具がある。沈没の恐れがある場合、ビート板を持って船から退避するようにしよう。
N13 Phra Arthit(プラアーティット)からカオサン通りまでの行き方
N13 Phra Arthit(プラアーティット)に着いたら、小さなお店が並ぶ通路を通って、真っ直ぐ進む。
チャオプラヤーボートの埠頭からカオサン通りまでの最短ルートをGoogle Maps上に示すと下記のようになる。
右上の枠の記号(拡大地図を表示)をクリックして拡大で表示すると見やすくなる。
埠頭から大通りに出たら、右方向へ向う。道路を渡り、写真で緑色のカシコンバンク方面へ歩く。
大通りを渡り、通りの左側をしばらく進むとセブンイレブンが見えて来る。セブンイレブン前の「Soi Chana Songkhram」の看板を左へと入っていく。
チャナソンクラーム通り(Soi Chana Songkhram)
チャナソンクラーム通りを進み、屋台や露店の多い通り「ソイ ランブットリー(Soi Ram Buttri)」に突き当たったら左へ進む。
ソイ ランブットリーのコーナーもそのまま道沿いに右へ進む。屋台にレストラン、お土産からマッサージ店も多く、このエリアもカオサンと呼んでいいだろう。
ソイ ランブットリーと「チャクラポーン通り(Chakrabongse Road)」が交わるポイント。多数のトゥクトゥクが待機している。
チャクラポーン通りへ入ったら右へと進む。
ワット チャナソンクラーム(Wat Chana Songkhram)
チャクラポーン通りを少し歩くとワット チャナソンクラームがある。ワット チャナソンクラーム。タイ語ではワット「寺院」、チャナ「勝つ」、ソンクラーム「戦闘」という意味。「戦いに勝つ寺」として縁起が良く、地元タイ人が縁起担ぎで良く訪れる寺院(ワット)である。
ワット チャナソンクラームを右手に大通りを更に進むとすぐにカオサン通りが見えて来る。
Phra Arthit埠頭からカオサン通りまでは900m、歩いて10分程度の距離になる。
カオサンからバンコク市内に出る際にも、チャオプラヤーボートを使ってBTSサパーンタクシン駅へ行くのがわかり易く、費用も抑えられる。
N13 Phra Arthit(プラアーティット)にあるチケット売り場
N13 Phra ArthitからBTSサパーンタクシン駅までの料金は行きと同じで、オレンジのチャオプラヤーエクスプレスボートが15バーツ、ブルーのチャオプラヤーツーリストボートで40バーツになる。
CENTRAL PIER(サトゥーン)はBTSサパーンタクシン駅に接続し、N7のRajiniではMRTサナームチャイ駅に接続している。N7で降りて、MRTサナームチャイ駅からバンコク中心部へと移動しても良いだろう。
MRTサナームチャイ駅の5番出口(Exit 5)。チャオプラヤーボートの埠頭からは一番近い入口になっている。
サナームチャイ駅はファランポーン駅や繁華街のあるシーロム、スクンビットへのアクセスも良い。行き先によってはCENTRAL PIER(サトゥーン)よりも便利だろう。
バスによるカオサン通りへの行き方
カオサンへ行くエクスプレス(急行)バスとしては
1.ドンムアン空港発の「A4エアポートバス」
2.スワンナプーム国際空港発の「S1バス」
がある。これら空港発バスは高速道路を通り、停車場所も少なく、ほぼ直通でカオサンまで向かってくれる。時間的にも早く行ける。料金もタクシーはもちろん、出発場所によってはBTSもしくはMRTからチャオプラヤーボートへの乗り継ぎで向かうより安い。バンコクの空港からカオサンへ行くなら、もっともおすすめの移動手段である。
バンコク市内では便利なエクスプレスバスが無い。カオサンへのバスなら
3.バンコク市内を走る路線バス
を利用するしかない。路線バスは料金が安く、バンコク市内の幅広い範囲を網羅している。ただ、現地タイ人向けの移動手段であり、出発地点によっては乗り換えや遠回りも必要になるため到着には時間がかかるだろう。
下記ではスワンナプーム国際空港発の「S1バス」、ドンムアン空港発の「A4エアポートバス」、バンコク市内を走る現地人向けの「路線バス」を使ったカオサンへのアクセス方法をそれぞれ紹介していく。
ドンムアン空港発の「A4エアポートバス」
ドンムアン空港のエアポートバスはA1からA4まである。カオサンを経由するバスはこれらのうちのA4になる。
運行時間 (運行頻度) | 運行ルート | 料金 | |
A4エアポートバス | 7時から23時 (30分に1本) | カオサン経由 サナームルアン行き | 50バーツ |
2020年3月現在
A4エアポートバスはドンムアン空港の国際線ターミナルなら5番出口(Exit 5)と6番出口(Exit 6)の間、国内線ターミナルなら12番出口(Exit 12)に停車する。
日本からドンムアン空港に到着した場合、荷物受取所を通り、国際線ターミナル到着ロビーに出る。
国際線ターミナル到着ロビー。上記写真の看板にもあるように、バス乗り場は6番出口(Exit 6)にある。したがって、国際線ターミナル到着ロビーを出たら、6番出口方面の左へと進んでいく。
エアポートバスのうちA3とA4エアポートバスは6番出口と5番出口の中間ぐらいに停車している。
A4エアポートバス。6番出口と5番出口の間に停車していることが多い。
タイの「国内」からドンムアン空港へ来た場合は国内線ターミナル(ターミナル2)へ到着する。国内線ターミナルの場合、12番出口付近にエアポートバスは停まる。
国内線ターミナルからエアポートバスへ乗車すると、すでに国際線ターミナルからの乗客を乗せている。時間帯によっては満席になっており座れない。カオサンまで1時間、座って移動したい場合は国際線ターミナルからの乗車がおすすめである。国内線ターミナルから国際線ターミナルへは徒歩で移動できる。
料金はバスが出発してから、車内で料金回収する人に支払う。料金は50バーツである。現金での支払いのみとなるのでタイバーツを用意(日本円からタイバーツへ両替)しておかなければならない。ドンムアン空港で両替する方法については下記記事を参考に。

タイバーツを持っているなら、バスがあれば直接乗り込めば良い。
A4バスのルート
A4バスは国際線ターミナルを出発後、国内線ターミナルを経由し、デモクラシーモニュメント、バンランプー(カオサン通り近く)、サナームルアン(王宮前広場)へと向かう。
カオサンは経由地になるものの、乗客の多くが降りるため、車内にいる料金を回収する人が「カオサン!カオサン!」と大声で知らせてくれる。乗客が少なく、知らせてくれるかどうか不安なら、到着する前に運転手もしくは料金を回収する人にカオサンで降りる旨を伝えよう。
ちなみに、バスはカオサン通りではなく、カオサン通りの北側にある通り「チャクラポーン通り(Chakrabongse Road)」に停車する。そこからカオサン通りまでは徒歩数分である。
上記レッドラインがチャクラポーン通り。カオサン通りよりも少し北東側のチャクラポーン通りにバスは停車する。
チャクラポーン通り。車と同じ進行方向へと進めば、徒歩数分でカオサン通り入口がある。
スワンナプーム国際空港発の「S1バス」
S1バスはスワンナプーム国際空港から出ているエクスプレスバスである。停車場所も基本的には2ヶ所でカオサンまで向かってくれる。タクシー並みに早く、料金も60バーツと格安である。
S1バスはスワンナプーム国際空港1階7番出口(Exit 7)を出たところに停車している。航空機の到着階は2階なので、1階下へ降りることになる。
1階7番出口を出ると、すぐにS1バスの案内カウンターが見える。
S1バスのカウンター。左奥に見えるオレンジ色のバスがS1バスになる。料金はバス車内で支払う。したがって、バスを見つけたらそのまま乗車すれば良い。もちろん、タイバーツを持っていないなら、予め両替しておく必要がある。
スワンナプーム国際空港での両替については下記記事を参考に。

横断歩道を渡り、S1バスへ向かう。
S1バスの運行時間は朝6時から夜20時までの間であり、20分おきに出ている。スワンナプーム国際空港を出発してカオサンまでは約1時間かかる。
ちなみに、カオサン行きといっても、正確にはカオサン通りで止まらない。カオサン通りとランブッテリー通り間のチャクラポーン通りでS1バスは停車する。
チャクラポーン通り沿い、カオサン通り近くに停車したS1バス。停車場所からカオサン通りまでは徒歩数分である。
バンコク市内を走る路線バス
エアポートバスではなく、ローカルの路線バスの方がバンコク市内の幅広い範囲を網羅している。乗り換えしながらであれば、目的地の近くまで行ける。ただ、通常は遠回りし、途中頻繁に停車しながら進むため時間がかかる。また、大きな荷物を持っている場合は移動も大変になる。路線バスはあくまでも現地タイ人が乗るバスであり、旅行者向けに作られたバスではない。車内も大型のスーツケースをスムーズに動かせるほど広くない。また、時刻表がないため、バス停で待っていてもいつ来るかわからない。
バンコク市内の地理をある程度把握しており、移動に慣れている人「以外」にはおすすめできない。
下記ではバンコク路線バスの乗り方を紹介する。
ローカル路線バスによるバンコク市内の移動方法
バンコクで路線バスを使う人には、transit bangkokというサイトが便利である。
今回は例としてバンコクの中心部とも言えるアソーク(asok)からカオサン通り(khao san)までの行き方を紹介したいと思う。アソークエリアからはカオサン近くまで乗り換え無しで行けるバスが出ている。
上記サイトにアクセスし、I want to go fromには「asok」、Toには「khao san」と入力する。
検索(Find Transportation)をかけると下記のようなルートマップが表示される。
上記ルートマップにはバスの他にもBTSでのルートも表示されている。バスのみで目的地へと行きたい場合は一番上の「Bus Only」へチェックを入れ、バスのルートのみを表示する。
アソークからは徒歩でスクンビットソイ12へ向かう。ここのバス停から「2」もしくは「511」のバスに乗車する。バスに乗ったら「Khok Wua Intersection Opposite Lottery」の停留所で降りる。「Khok Wua Intersection Opposite Lottery」からカオサン通りは100mも無い距離にある。
バス停の近くで待ち、乗車したいバスが来たら手をあげるなどして合図する
バスには運転手の他に料金回収を行う人がいるので、降りたい場所を伝え、通り過ぎる前に知らせてくれるように頼んでおこう。初めてカオサンへ行く人は周辺の景色もわからないのが普通なので、停まる都度「ここはどこか?」と気になったら場所を尋ねるべきだ。もちろん、Google Mapsなどで場所を確認しながら進んでも良い。
SIMカードを購入すれば比較的安定した速度でモバイルでのインターネットがタイの広い範囲で使える。ネット環境は常にあった方がいざというときも安心だろう。
ちなみに、日本ではAmazon、楽天などでタイのSIMカードを安く購入できる。
現地で買うのと料金的にほぼ差がない。バンコクの空港で買うのも面倒だったり、いざという時のためにインターネット環境を予め構築しておきたいなら日本で購入しておくべきだ。
バス料金はバスにエアコンが付いているか付いていないか、深夜か昼かなどによって変わる。バンコク市内のバスなら距離に関係なく乗車ごとに8バーツ~25バーツになる。
ローカルバスは目的地まで、必ずしも直線ルートで向かってくれるわけではないし、度々停車するので時間もかかる。もちろん、時間通りに来るわけではない。いつバスが到着するかわからない状態で待たなければならない。暑い中前を通るバスをチェックしつつ、長時間待つのは大変である。ローカル路線バス利用の際には、こういった点も覚悟の上で利用してほしい。
カオサン通りまでタクシーやトゥクトゥク、グラブ(Grab)で行く
タクシー(グラブ)やトゥクトゥクを使えば、原則としてバンコク市内のどこからでもカオサン通りへアクセスできる。カオサン通りへ向かう移動手段としては最も手っ取り早い。ただ、タクシーやトゥクトゥクは場所によっては捕まえにくい。そういった場所ではグラブが役に立つだろう。
料金を節約するため、BTSもしくはMRT(地下鉄)でカオサンの最寄り駅までアクセスしたい人もいるかもしれない。カオサン通りと距離的に近い位置にあるBTSの駅は「ラーチャテーウィー(Ratchathewi)駅」「パヤタイ(Phaya Thai)駅」になる。MRT(地下鉄)の最寄り駅は「サムヨート駅(Sam Yot)」になる。
パヤタイ駅には空港から多数の乗客がいるため、タクシー、トゥクトゥクを捕まえにくい時間帯も多い。これらの駅からカオサン通りまでタクシーやトゥクトゥクを使うと100バーツはかかる。タクシーに乗車する際は、必ず「メーターOK?」と尋ねよう。メーターを拒否するタクシーとは交渉するか、すぐにリリースしよう。なるべくメーターで行ってくれるタクシーを探すべきだ。
メーター利用を拒否するタクシーが多い場所でも配車アプリ「グラブ」を使った方が良いだろう。ただし、グラブはメータータクシーよりも少しだけ値段は高くなる。メーターで行ってくれるタクシーが捕まえられるならタクシーの方が良い。
グラブはアイフォンおよびアンドロイドアプリがある。

グラブの利用方法については下記記事も参考に。

カオサンへの移動手段まとめ
この記事で紹介したカオサンへのおすすめ移動手段を運行(営業)時間、料金でまとめると下記のようになる。
運行(営業)時間 | 料金 | |
チャオプラヤーボート | 6時~19時(エクスプレスボート) 9時~20時30分(ツーリストボート) | 15バーツ(エクスプレスボート) 40バーツ(ツーリストボート) |
A4エアポートバス (ドンムアン空港) | 7時~23時 | 50バーツ |
S1バス (スワンナプーム国際空港) | 6時~20時 | 60バーツ |
路線バス | 3時~22時 | 8バーツ~25バーツ |
タクシー(グラブ)、トゥクトゥク | 24時間 | 100バーツ~ |
2020年3月現在
途中BTS(バンコク スカイトレイン)やMRT(地下鉄)を利用した場合、その料金ももちろんかかる。BTSは15バーツ~59バーツ、MRTは16バーツ~42バーツになる。出発場所や人数、持ってる荷物の量などを考慮して、個々人に合わせた移動手段を用いてほしい。
カオサン通りはアクセスの悪さからアクセスをためらっている人も多いかと思う。しかし、バックパッカー気分を味わうには最高の場所である。バックパッカーでなくとも試しに一度滞在してみるのは悪くないだろう。
カオサンでの楽しみ方、過ごし方が決まっていない人は下記記事も必読である。
